脚本が素晴らしく、私の好きな整合性、複線が秀逸だった。
子どもと見るのもいいと思う。
ケチの付けどころのない映画だ。
まず、我が子がいじめられてる時の対応は考えさせられた。
学校なんて人生から見れば小さな世界。子どもの頃は学校世界が全てだと感じるが、世界はもっと広く、そこから出ても色んな世界があるんだよと教えている。
私は自殺するレベルにいじめられている場合を想定して話している。
そこまで追い込まれるくらいなら、そんな学校出ていけばいいと思っている。
この映画では、いじめられている長女に母である宮沢りえは「立ち向かえ」と鼓舞する。
そして娘は「そんな勇気はない」と素晴らしくリアルで本音的なセリフを吐く。
確かに子ども時代はそのような逆境を跳ね返す練習、訓練の場でもある。
大人になっても各種ハラスメント、いじめがあり、弱きものは強者の餌食となる。
子どもの時にその「勇気」という武器を持てれば人生の荒波は乗り越えられるだろう。
ただ、立ち向かえなかったときのダメージを考えると、助けたくなるのも親心。
難しい選択だ。
そして、余命少ないと宣告された時の行動。
人間は2度死ぬという。
1度目は実際に息を引き取ったとき。
2度目は誰からも忘れられたとき。
この映画の主人公は周りの人たちの心に永遠に刻まれる生き方をしていた。
人間は必ず死ぬ。
残された人々の心に生きた証を残したいものだ。
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